ARP 2600は複雑なシンセサイザーであり、このソフトウェア・モデルは、かつてない精度と圧倒的なオーディオ・クオリティの両方を実現するように設計しています。この複雑さ、正確さ、オーディオ・クオリティを実現するには、かなりのCPU処理能力が必要です。工場出荷時のサウンドは、幅広いシステムで演奏できるよう、低発音数または低オーバーサンプリング設定にしています。最近の比較的パワフルなコンピュータであれば、4倍オーバーサンプリングかつ最大16ボイスまで再生できるはずです。
クリック音、ポップ音など、CPU性能の制限によるノイズが発生した場合は、以下の手順をお試しください。
使用していないアプリケーションを終了する
音楽プロジェクトに使用していないアプリケーションが起動している場合は、それらを終了してください。
Poly # Notesを減らす
サウンドがポリフォニックの場合は、ウィンドウ右下のPoly # Notes値を減らしてください。この値は各パフォーマンスごとに別々に保存されます。
4つのボイスセット(1-4、5-8など)ごとに負荷が大きく上がり、その間の増分(6、7、8など)は負荷が少し上がります。
重要:一部のパッチング設定は音を出すのにノートオンを必要としないため、指定されたボイス数は常に実行され、ノートが演奏されているかどうかに関係なくCPUリソースを使用します。
オーバーサンプリング設定を調整する
特定のサウンドでCPU負荷が高すぎる場合(例えばPoly # Notesが多いなど)、そのサウンドのOversampling Trim Potを2倍に設定することでCPU負荷を軽減できます。この設定はパフォーマンスごとに個別に保存されます。
全体的にCPU負荷が高い場合は、Settingsダイアログを開き、Oversampling Modeを「Always Use 2x」に設定してください。
オーディオ・バッファ・サイズを調整する
プラグインホストを使用している場合は、ホスト・アプリケーションのバッファ・サイズを大きくしてください。スタンドアロン版を使用している場合は、Audio/MIDI Settingsウィンドウでバッファ・サイズを大きくします。これによりレイテンシー(音が聞こえるまでの遅延)も大きくなることに注意してください。
サンプリング・レートを48 kHzに設定する
ARP 2600はさまざまなサンプリング・レートで動作しますが、CPU負荷が最も低いのは48 kHzです。例えば、44.1 kHzは48 kHzよりも負荷が高いです。
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